本当に伝えたかったこと

2月4日は、イクボス研修の一環で「主体的な部下を育てるコーチングスキル」と題した研修で、県内2会場で登壇させてもらった。アナウンス室長時代に、部下を連れての企業研修には何度かチャレンジしたことはあったものの、フリーランス初年度、こうして機会を頂けるのは本当にありがたいことで、私なりに頭に汗をかきながら準備を重ね、資料作成し、当日を迎えた。

タイトルの通り「スキル」を身に着けてもらわなくちゃ!!と90分にしては盛りだくさんの内容となった。両会場とも、熱心にご参加くださったこともあって、モリモリの内容にも、しっかりついてきてくださって、アンケートも概ね好評ではあったが・・・

帰途の新幹線から、ずーっとモヤモヤしている。「なぜだろう?」と自問自答し続けて、今日になってなんとなく答えが見えてきた。

私が本当に伝えたかったことは「スキル」ではなくて「マインド」だったのかもしれない。

「傾聴」も「質問」も「承認」も、もちろん大事。だけど、もっと大事なのは、なぜ「傾聴」「質問」「承認」するか?ってこと。

仕事だけでなく私生活も部下に寄り添って、支援する気持ちはあるか?

心から部下の成長を信じられるか?

任せることに責任を取れるか?

こうして自分の中でいくつかの覚悟を決めるからこそ、部下の成長した姿に、管理職としての醍醐味を感じられる。

管理職も人間だから、うまくいかないこともあるし、部下全員に好かれるなんてことはない。価値観の違いに戸惑ったり、考え方や仕事の進め方だって、むしろ合わないことばかり。評価者だから、上手くやる部下もいて、その取り繕った姿に惑わされることだってある。覚悟を決めて行った決断が、良い結果を生まないこともある。

そうした環境の中で、少しでも「分かり合う」ために必要なのが「傾聴」などのスキルだ。

「皆さんは、ご自分の上司や部下、同僚のことをどのくらい知ってますか?」

そんな質問を投げかければよかったかな。

「楽しかった」という感想も多かったし、終了時には笑顔も多かったけれど、ご自身の会社に、職場に戻った時に、その笑顔をさらに広げられる工夫が、もっともっと出来なかったかな?

回数を重ねられるのであれば、もっともっと質の高い研修を提供していきたい。アウトプットは最大の学びである。

よりプログラムに磨きをかけていきたい。

そして、働くことが人生を輝かせることだと思う人が増えてほしいな。

なんて、新たな目標を持てるのも、研修でイクボス宣言をしてくれた皆さんのおかげさま。楽しく、学べる研修をこれからも続けていきます!!

こちら、長泉町商工会の若手の皆様の「イクボス宣言」

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