趣味は?と聞かれたら、迷わず「読書」と答える。年間150冊は読むかな?そんなに難しい本じゃなくて、ほとんど小説。ジャンルは警察ものと山岳ものが多い。
退職前は、文庫本の新刊を大人買いなんてしょっちゅうだったが、独立してからは専ら図書館派😁。人気の新刊単行本も、ちょうど本屋さんの文庫新刊コーナーに並んだタイミングならば予約もスムーズ。こちら「淳子のてっぺん」も、すんなり借りられた。
「淳子のてっぺん」は、唯川恵さんが、2016年に亡くなった登山家の田部井淳子さんの人生を小説にしたものだ。田部井さんのことは、ちょうど同じタイミングで借りた「日本の天井」でも紹介されている。女性だけの登山隊としては、世界で初めてエベレスト登頂に成功するなど輝かしい記録を持つ方だ。
しかしその光の裏側には、並々ならぬ苦労や困難があった。友人の死、仲間との不和、世間の非難、、、田部井さんを支えたのは、家族だった。とりわけ、同じ登山家の夫、政伸さんのサポートは信じられないほどだ。淳子さんが海外遠征している半年間に渡って、4歳の娘の子育てはもちろん家事全般をやってのけ、不平不満もないのだから。
実は田部井さんとは一度だけご縁があって、地元の講演会にいらした時に司会を担当したことがある。
どこにでもいそうな普通の(小柄な)おばさまが、エベレスト!?という第一印象と、山を愛する気持ちが、ズン!と心深くまで響いてきたことを、よく覚えている。「好き」なことがあるという喜びが、田部井さんの身体中から伝わってきた。
2冊を読了し、振り返って、あの時!もっともっと興味をもってお話を聞けばよかったなぁと思ったり。
ぶれない軸のある人は、魅力的だ。読みやすいので是非。夫側の視点にも興味が湧いてきたから、次は政伸さんの著書も借りてみようかな?尊重しあえる夫婦の在り方を学ぶためにね😅。
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