オンラインとリアルの間で

とある学び場で、こんな会話がありました。

ステイホームでオンライン研修ばかりを担当していたら、リアルでの「声」が、どうも以前とは違うと言うんです。

「声」と「ことば」に敏感な私、聞きましたよ。「何が違うんですか?」

オンライン前より、声が高くなっている気がするし、ついでにボリューム調整が出来なくなっているような気がするんだよね、とのこと。

うーん、深いですね。

私も3月以降は、すっかり「オンライン生活」ですが、リアル研修とは声の出し方が全く違います。リアル研修では目の前に受講者がいるので、会場の状況なども含めて受講者との距離感を計算して、声のトーンを変えたり、大きさを変えたりしますが、オンラインでは、相手との距離という概念もなければ、相手の反応にも制約があります。聞こえる・聞こえないは、リアルの場合「声の出し方」に拠るのですが、オンラインの場合は「通信状況」に拠るんですから。

私は「声」の専門家なので、リアル研修でも「声」を常に意識しています。私の講座ではおなじみの「ベクトル」ですね。だから、オンライン研修とリアル研修における「声の出し方」に違いがあることは、当たり前のことだと認識しています。

でも、普通の方は難しいですよね。自然に(無意識に)声を出しているわけですから、オンライン研修に移行した際も、自然に声の出し方が変わっていたわけで・・・再びリアルに戻った際に「?」「?」「?」となるのは、仕方がないことだと思います。

一方で「声」というコミュニケーションの根幹を担う大事な手段であるにも関わらず、無意識の方が多いのは、もったいないとも思います。ご自分の「声」をよく知って、意識して効果的に使えれば、表現の幅が広がって、コミュニケーションの改善にも繋がるんです。

オンライン研修で、手振り身振りなどが、大きくなったという方もいらっしゃいますよね。私は、歓迎すべきだなと思います。オンラインという制約の中で、自分の気持ちを相手に「伝える」ために、必死になる中で、様々な手段を考え実践し身に着けていくことは、最初は違和感を覚えるかもしれませんが、コミュニケーションスキルは確実に向上しますから。

私の場合は、元々アナウンサーだったことから、画面を通してのコミュニケーション経験があったので(一方通行ではありましたが)、オンラインに大きな抵抗は持っていません。

なので!?調子に乗って、今週金曜日は私の「もう一つの顔」である「スナックけいこ」(ことのはスクエアFacebookページ)で、ライブ配信の対談にチャレンジします。

それも「アラ50で!会社をやめた元アナ同士の対談」です。

Facebook登録がなくても、こちらのアドレスからご覧いただけます。生配信に参加すると、コメントでの質問や感想などを送れますので、ぜひどうぞ。

「声」と「ことば」の話になると、ついつい長くなってしまいますね。

朗読マラソン、続いていますよ。

今日は、おはなしやさんの店長・うさぎさんと、ぞうさんのお話しで

「うさぎのお店」はらまさかずさんの作品です。

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