コップの水

その昔、入社2年目だったかな?

アナウンサーたるもの、机の上にあるたった一杯の「水が入ったコップ」を素材に、何分でも話し続けることが出来なければならない・・・・と大ベテランから言われて、心の中で「うひょー、無理、ムリ、むり」と叫びました。

ベテラン勢に交じって仕事をしていたので、追いつこうと必死でもがいていましたが、空回りするだけで、泣いてばかり。

「個性で勝負」と言われても、もともとアナウンサーって「正確にわかりやすく伝える仕事」だと思っていたから、戸惑うばかりで「おまえさんが出ると、チャンネルの変わる音がする」と言われた日には、本気で両手を上げて会議室を出ていこうと思ったくらいでした。

あれから、もう、30年近くが経ちます。

辛かったし、苦しかったし、悔しかったけど、逃げ出さずに続けてきたことを、今、こうして「仕事」として細々とでもやれていることは、幸せなことです。

語彙も、それなりに増えたかな?

と、思ったりしていましたが、今月から始まった学び場でのリフレクションで、書いては消し、書いては消しを繰り返しながら「まだまだだなぁ」と苦笑い。

毎日、本当に必死です。

でも、必死にもがいている私を、どこか遠くから見ているもうひとりの私がいて、「もがけ~、あがけ~、その先に、見たことのない景色が見えるぞ~」とささやくので「しかたがないなぁ、えへへ」と笑って、ぎっくり腰で痛い腰をさすりながら、そろりそろりと前に進んでいます。

コツコツ続けること。

あきらめずに、やり続けること。

それなら出来るから、今日も、朗読マラソンです。

ちょっと長めのお話しです。

おはなしのふくろ はらまさかず

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