ご縁が繋がって、富士山日本語学校で日本語を学ぶ外国人学生たちのスピーチコンテストに審査員のひとりとして参加しました。
年に一度の恒例行事のようですが、コロナ禍で開催が危ぶまれ、学生さんたちも、練習時間が短く、直前まで必死に練習を重ねてきたそうです。
ついでに、私自身へのオファーも急だったので、要領を得ないまま伺ったのではありますが・・・6人の若者たちのスピーチに、心打たれて、涙をこらえるのに必死でした。
発表した若者たちは、スリランカ、ベトナム、ミャンマー、ネパールから日本に来て、働きながら学んでいます。
スピーチは日本語で行います。ことばの壁、文化の壁を越えて、自分の体験を身振り手振りを交えて、届けようという姿勢に、圧倒されました。
失敗を乗り越えて、日本で夢を追いかけているスリランカの青年。
学ぶことほど大切なことはないと訴えたベトナムの女性。
別のベトナムからの女性は、丁寧な情景描写と表現力で、聴衆の心を見事に捉えました。
「自由」という大きなテーマを、自分事に寄せて説得力のある声でスピーチを展開したネパールの男性…聞きほれました。
祖母との思い出を「時間の大切さ」に繋げて、力強く話したベトナムの女性。
最優秀賞に輝いたのは、ミャンマーの女性でした。
職場で大きなミスをしてしまったことをきっかけに、その責任の重さに悩みながらも、母親や職場のリーダーとの関わり合いの中で、ミスをチャンスにする事の意味を頭から心で捉えられるまでを、自分の言葉でしっかり訴えました。
授賞式のスピーチでは、私も、思わず、もらい泣き😢。
とても清々しい時間を過ごすことが出来ました。
中には、発音が曖昧だったり、あるいは、助詞が適切でないなどの文法的な誤りがあったりするんですが、結局のところ、伝わるスピーチっていうのは、そういうんじゃない!と、あらためて思いました。
上手い、下手じゃないんだよね。伝わる喋りっていうのは。
みんな、ありがとう!!!!!
お声掛けくださった、K校長(写真中央)、ありがとうございます。