年始で久しぶりに会う方々に退職を報告すると、多くの方が「もったいない」と言う。そしてその後に続くのは決まって「28年も勤めてきたのに・・・」だ。
退職から半年が過ぎ学びに精一杯ということもあり、会社員時代を思い出すこともほとんどなかったが、これだけ「もったいない」を連呼されると、ちょっと立ち止まってみようかと。
注目したのは「28年も勤めてきたのに・・・」の「・・・」の部分である。多くの方が明確に言語化しない「・・・」には、何が入るのか?
「あと10年いれば退職金がフルにもらえたのに」
「今、辞めるの?子連れ転勤までしたのに」
「わざわざ、不安定な道に進むの?」
「再就職先なんて、50歳じゃ見つからないよ」なんてところだろうか?(あくまでニュアンスからの想像ですが)
よく、わかります!!うん。私を気遣ってくれての発言だということも、そういう風に考える人が組織の中では大半だということも。
でも、私の中では全く違う意味での「もったいない」が大きくなったのだ。
「このままの役割で、あと10年組織にいて、一体新たなチャレンジがとれだけ出来るのだろう?」
「人生100年時代、これからの50年をスタートダッシュするのに、この10年が大事なんじゃないか?」
「この10年を、このまま組織で過ごすことこそ、もったいないのではないか?」
決して「退職」を勧めているわけではないですよ。ただ自分自身が、その時「いまだ」って感じたの。
価値観は人それぞれだし、環境や優先順位も、年齢によって経験によって変化していく。だからその都度、自分で考えて動くしかない。私自身はサポートも受けたし、相談もしたし、夫と息子にも早い段階で思いを告げた。その上で最後に決断したのは自分。自分が、会社員として費やしている時間を、もっと別のことに費やしたいと思ったし、たとえ不安定でも、その方がチャレンジの幅が広がるんじゃないかと思ったのだ。
思い返せば「会社を離れること」を初めて意識したのは、実は20代半ばのこと。アナウンサーの大先輩から「どこででも通用する喋り手にならなくてはダメだ」と言われたことがきっかけだった。それから、私なりに自分の仕事を振り返るときにはいつも「外でも通用するか?」と問い続けてきた。ま、恥ずかしい話、全く通用するレベルではなかったから、20代でも30代でも、いや40代まで「辞める勇気」「辞める決断」も出来なかったけど、この問いかけを私に授けてくれた先輩には、今でも感謝している。
人生って不思議なものですねぇ♪
AI美空ひばりじゃないけど、歌ってみたくなったわ(笑)
今日は新年最初の「朗読レッスン@池田の森」。偶然、図書館にあったパンフレットで私を知り、ホームページから体験レッスンを申し込んでくれた方が、お越しくださいました。新たな年に新たなご縁。良いスタートになりました。
写真は夫婦で挑戦したハーバリウム✨不器用ですみません😣💦⤵️(左=夫、右=わたし)
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