「無意識の偏見」と訳されているこの言葉、聞いたことありますか?。
今日は、浜松でダイバーシティ経営セミナーに参加。その基調講演のテーマがパク・スックチャさんによる「アンコンシャス・バイアス」だった。
パクさんを知ったのは、15年位前のこと。思いがけない人事異動に、めちゃくちゃ落ち込んでいた時に「国際女性ビジネス会議」でお話を聞いて勇気をもらった。ワークライフバランスやダイバーシティは、今でこそ、あちらこちらで聞くようになったが、パクさんは、当時から子育てしながら研究や調査し、発信されていた。
もちろん!最前列に陣取り、お話を伺った。
書ききれないメモから、要点を抜粋すると、、、
「偏見がある」と言うと、ついつい私達はネガティブなイメージを持ちがちだが「バイアスは誰にでもあるものだと認識することが最初の一歩」とパクさん。すなわち「偏見がある」ことは決して悪いことではない!と。
さらに、様々な事例から、事実とは異なる「錯覚」は誰にでも生じることを体感しつつ、興味深い研究事例の解説で「偏見」がもたらす「デメリット」や「難しさ」を知ることが出来た。
なぜ「アンコンシャス・バイアス」が生じるかと言えば、人間の脳は大量の情報処理をしようとすると、無意識に「一括り」にしてしまう癖があるということで、これが例えば「子育て中の女性=仕事を任せられない」とか「若い=リーダーには向かない」「女性=管理職には相応しくない」など、個を見ずに判断や評価をしてしまうことに繋がったりするという。
これが、多様な人材活躍を阻む。
誰もが尊重され、受け入れられ、気持ちよく能力発揮できる組織を目指すなら、乗り越えなくてはならない。
そのために、私たちが出来ることとしては
・自分のバイアスを知るー何に対して偏見を抱いているのか認識すること。
・判断と評価(特に人に対して)には、ゆっくり時間をかけること。
・多様な人たちと接し、個人として知るように努めること。
などを、パクさんは挙げた。
セミナー後半では、女性、シニア、外国人の活用を進めるダイバーシティ先進企業の事例発表だったが、いずれもが「個」をしっかり見ている担当者や経営者で、パクさんの基調講演を裏付ける内容のように思えた。
組織を卒業した今は、社に持ち帰って何らかのアクションを起こすことはもう出来ないが、1人のキャリアコンサルタントとして、外からだから出来る後方支援など、出来ることを探っていきたい。
パクさんともご挨拶でき、15年前のご縁にあらためて感謝していることを伝えられたし、パクさんからは「(アンコンシャス・バイアス教育は)地方で広めていくことが大事だから、やっていきましょう」というエール(だと私は認識)も頂いた。
セミナー前にも、素敵すぎる先輩女性との打ち合わせもあり、先ずは、自分が出来ることを1つずつ着順にやっていこう~と心充たされた1日になった!ブラボー📣📣
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