「ことば」の可能性に泣く

ああ、なんで私、泣いているんだろう?

気が付いたときには、目に涙が溜まっていた。

オンラインでの勉強会。リアルにお会いしたことのない方々ばかりの顔が並ぶPC画面が、だんだんぼやけてくる。

泣いちゃダメだと思えば思うほど、鼻の頭に熱が高まっていって涙腺決壊。

誰もが聞いたことのある「声」を持つ、ナレーターで俳優でもある渡辺克己さんの「ナレーション入門」と題されたオンライン勉強会に、縁あって参加出来ることになり、そこでのことでした。

参加者の一人として挑戦したナレーションに、講師の渡辺さんが丁寧にフィードバックをしてくださる中で、不意に、感情があふれ出したのです。

ナレーションは、特別なことではない。

問われるのは「言い方」ではなく、ことばを発する前の「あり方」。

「あり方」とは、相手との関わり方。

当事者として、話せているか?

今をきちんと生きているか?

与えられた「ことば」の中で、自分が引き受けられるものはなにか?

私は「ことば」をちゃんと相手に渡せているだろうか?

退職することを決めた時に、唯一、自分がやりたいと思ったのは「ことば」に関わることでした。だから「ことのはスクエア」という屋号を決めて、その気持ちを込めたつもりです。

でも、どこかでこれまでの私は、一流に触れたらその時点で「私には出来ない」とか「私にはここまで」と、勝手に一流の方と自分を比較しては、追いつけない自分を恥じて前に進むことを躊躇ってしまうところがありました。

でも、それでは前に進めません。

私は私なりに、今の自分が出来ることを、しっかり「ことば」で伝えていくしかないのです。

そういう意味で「ことばのプロ」として覚悟が出来た日でもあります。

「ことば」は翼。「ことば」があれば、どこにでも行ける。

伝える事をあきらめず、「ことば」に込められた責任を背負うことを怖れず

「ことば」を通して、どれだけの人の未来に関わり、未来を変えていけるか?

渡辺さんから教えていただいたことは、課題でもあり、私の夢でもあります。

その可能性と深さを引き受けようと決めた時、涙が溢れたのです。

100人、100通りの「声」と「ことば」に寄り添いながら、皆さんが未来を描くお手伝いをしていきます。

同時並行で、ポジティブ心理学実践研究会で、思いの強い仲間たちと繋がれたことも、気もちを前に向かわせてくれています。

ああ、人は「どんな場所」にいるのかが大事なんだな、と思います。

ともに「希望」を語り合える仲間がいるから、前を向けるんです。

行きつ戻りつは、私の癖でもあるので「おいおい、はしけい!」と、突っ込みたくなることも、この先もあるのではないかと思いますが(どうぞ、遠慮なく)

前に、前に、チャレンジしていきます。

朗読マラソンはこちら。

「おはなしのふくろ」のおとうさんも、進化しているようですね。

おはなしのふくろ(3) はらまさかず

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