自分のキャリアを振り返ると、20代の頃のことは、ほぼ覚えていません。
あ、子連れ転勤時代(約3年)も、ほぼ記憶がありません(笑)
そのくらい、必死で、夢中で、視野が狭かったということですね。
それでも、入社2年目から担当した「ズームイン!朝!!」の
ミーティングで言われた「ことば」は、絶対に忘れません。
「お前が出ると、チャンネルの変わる音がする」
その瞬間、悲しいんだか、情けないんだか、辛いんだか・・・
もはや感情を失い、泣くことも出来ませんでした。
でも、この言葉こそが、その後の私を形作ったと・・・今は思います。
「伝えたい」から「伝わる」までの道のりは、本当に果てしなく
毎日「どうやったら伝わるのか」だけを考えていました。
当時は、生放送の番組を担当することが多かったのですが、
放送直後に、ノートを1冊携えてブースにこもって
当日のVTRを確認して、自分の喋りを分析していました。
分析のメーンは「声」と「話し方」でした。
当時は、やや高めの声を落ち着いた声に改善したかったので
とりわけ「声の高さ」については、厳しく、チェックしていました。
一方、若い頃は「伝わらない」ってことは分かっても
その理由がわからないことも多くあって「何を変えたら、伝わるのだろう?」と
唸り声を上げるしかない日もありました。
でも今は、その唸り声が、話し方指導に繋がっているので
やっぱり人生って不思議なものです。
苦悩の末に見出した「声」と「話し方」を磨くコツ!
これから皆さんに広げていきたいと思っています。
「落ちこぼれ」も、悪くないわよ。