場を創る時に意識していること

元アナウンサーという職歴から

司会や進行役を任されることも多いのだけれど

あらためて自分の場における「あり方」を考えた時に

「仕切る」のではなく「繋ぐ」という姿勢で臨んでいるなぁと。

「繋ぐ」ということをはっきり意識出来るようになったのは

入社5年目に「釣れて満腹駿河湾」という釣り番組を

担当するようになってからだと思う。

釣り名人と、釣り素人の私が

様々なエピソードを持つ素人さんたちと一緒に

駿河湾に釣りに出かけ釣った魚をみんなで美味しく食べるという番組で

それまでの生中継では知り得なかった

ロケの工夫や難しさを知ることになった。

出演者だけでなくカメラマンなどのクルーも

船の上という悪環境で船酔いなどに苦しむ中で

「私が倒れたら番組は成立しない」と

とにかく、楽しいことを探して船の上を明るく盛り上げ

元気にしようと心掛けながら

弱っている人や上手くいかない人を(船底で倒れているADなど)

コメントや態度でフォローして繋いで回ることで

バランスを取るということを自然とやるようになったのだ。

どんな制約の中でも自分が笑顔でいれば

どこかに「すき」が出来て場を繋ぐことが出来るという

確信を得たんだろうと思う。

それまでは、アナウンサーとして「仕切らなくちゃ」という思いが

強くあったが「仕切る」というと升目通りに

整然とわかりやすく整う感じがある。

一方で「繋ぐ」というと、無限のパターンがあって

なかなかに面倒な上に、理解(評価)されづらい点は否めないが

だからこそ、広がっていく可能性を感じる。

多様な時代、個を活かすためには

この「繋ぐ」という姿勢が、大事なのだろう。

研修でも、ワークショップでも

「仕切り屋」ではなく「繋ぎ手」として

それぞれが、自分の可能性を信じられるような場を創っていきたい。

私が釣り人だった時↓↓↓

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