「くちぐせ」を味方にする

「くちぐせ」ってありますか?

子どもが小さい頃は「何してるの?」

「いい加減にしなさい」「全くもう」などなど

息子が何かをやらかすたびに

怒りのことばを毎日のように

発していたものですが

「くちぐせ」の作用と反作用についてのお話。

私がコミュニケーションの師匠と

半ば勝手にしたっている方のひとり

演出家の鴻上尚史さんの

「~ってなんだ」シリーズ3部作の

3作目「世間ってなんだ」が発売され

さっそくポチッとして読み始めました。

その中で「口癖」について

こんな語りがありました。

口癖は、いつも同じ口の形、同じ息の使い方をしますから

だんだんと慣れて、抵抗なく言えるようになります。

つまりは、言葉の抵抗感が減るのです。

鴻上さんは著書の中で、新幹線のワゴン販売の女性に

「話しをちゃんと聞けよ、バカかお前は」と

怒鳴りつけた男性の例を挙げていました。

ここから鴻上さんの語りは

「働きすぎの日本人」へと移っていきますが…

私が注目したのは「息の使い方」という点。

「声」は「息」で出来ていて

「息」(呼吸)は、私たちが生きる上で不可欠なこと。

悪い「口癖(のことば)」を言い続けると

そういう「息の使い方」が身についてしまい

そういう「生き方」になってしまうって

恐ろしくないですか????

一方で、よい「口癖」を続ければ

よい生き方になるってことなのではないかと。

どんな「ことば」を使うかで

生き方が変わってしまうんです。

身内の話でお恥ずかしいのですが

昭和生まれの父は、口が悪く

母を怒鳴り散らすことが多いことも

長く「悪い口癖」を発し続けてきたせいで

抵抗感がなくスルっと怒鳴れるのかもしれないなぁ。

60年も続けてきたから

もう、なかなか抜けられないかも…とも。

※その対処法は家族で考えるとして💦💦

好ましくない例ばかりを出してしまいましたが

私自身は、この春から地域の中学校で

朝の交通指導に立っていますが

停まってくれた車や自転車の方に

「ありがとうございます」とお伝えしているので

(しかも大きな声で)

「ありがとうございます」に抵抗が薄れてきました。

ついつい過剰に謙遜してしまったり

家族には面倒くささから

「ありがとう」と言いそびれてしまいがちでしたが

口に出やすくなっているような気がします。

どうせなら、よいことばを口癖にして

よい生き方をしたいものです。

話し方指導、朗読レッスン、キャリア相談など

参加者が「元気になる」と言ってくださるのは

そんなちょっとした心がけの成果なのかも。

「ことば」を磨きたい方、お問い合わせください。

info@kotosuku.com

マンツーマンレッスンから研修まで~

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