「制約」万歳\(^o^)/

こんにちは!橋本恵子です。子どもを授かるまでは、一人前、いやそれ以上に働いてきたつもりが、会社で「妊娠」を報告した時から、徐々に任される仕事は減っていった。時代もあったと思う。当時、マタニティ社員は2ケース目だった。妊娠前まで、報道記者兼キャスターとして、毎日取材に走り回っていたが「出先で、つまずきでもしたら大変だから」と内勤のみとなり、まもなく編成部に異動になった。

1年の育児休業後、フルタイムで復帰するも、近くに親戚もなく「ほぼワンオペ状態」だったこともあり、復帰前に、事前に取材で知っていた「ファミリーサポート制度」(公的制度だけれど、子どもを預ける時には個別に依頼して定額の支払いをする仕組み)を使うべく、2人(軒)の預かり会員さんと面接を済ませていた。復帰は11月10日、息子の1歳の誕生日だった。(当時は1歳までしか育児休業は取れず)風邪が流行り出すシーズンでもあり、早速、ファミサポのKさんに、保育園のお迎えや、一時預かりをお願いすることになった。12月になると業務繁忙で残業が増えた。息子は、ほぼ毎日、保育園のお迎えから、ファミサポのKさん宅で夕食&お風呂まで!面倒を見て頂くことになった。さらに、私がお迎えに行くと…「ほら、ママさんも食べて行きなさい」と夕飯をごちそうになり、夫の夕食のおかずまで、持たせていただくことも多々あった。本当にありがたく、血は繋がらないけれど「育てのじぃじ、ばぁば」だと思っていた。Kさん夫妻には、お二人のお嬢さんがいて、ともに県外に嫁いでらしたのだけれど、私のことを「出来の悪い!長女」だと言ってかわいがってくださった。ちなみに息子は「えせ初孫」だった。なぜ、出来が悪いと言われたかは…ここには詳しく書かないけれど(笑)

子どもを授かったことで、天職だと思っていた報道現場を離れ、望まぬ職場に復帰した上、ワンオペ育児という「制約」を抱えることになり、当時を振り返れば、決して自分の思うように生きられていたわけではない。けれど「制約」があったからこそ、Kさん夫婦という、かけがえのないご縁を頂けた。Kさん夫婦は、その後、子連れ転勤を余儀なくされた約3年も、出張で本社に来るときには、率先して!息子と私のお世話まで(駅までお迎えに来て、私を会社まで送り届けてくださったり)かって出てくださった。制度を使えるのは小学校までだけれど、息子は中学・高校になってからも、私と衝突したり、家族には言えないような悩みがあればKさん宅に行って、美味しいご飯を食べて話を聞いてもらっていた。もう20年以上のご縁である。

育休中の方を支援する勉強会や交流の中で、今!制約があることに悩んでいる方と話すたびに、私は「制約があるからこそ出合えたご縁」や「思考の広がり」「可能性」について思いを馳せる。渦中にいると、周囲が見えなくて苦しくなってしまうだろうけど、過ぎてしまえば、こんな風に「制約万歳\(^o^)/」と思えるほど、自分の豊かな人生に繋がっていることに気づくので、そのことを、ひとつのケースとして、時間があればお伝えするようにしている。

こんなことを思い出したのも、先日、オンラインで「子育てと仕事を両立していてよかったこと」というテーマで、現役子育て世代とお話しする機会があったからだ。その時は、子育てで学んだ「マネジメントスキル」は、仕事でも大いに活きたという話をしたのだけれど、ファミサポKさんはじめ、子育てしていたからこその出会い・ご縁は、本当に「濃い」し、思えば、ずーっと続いている。

先日、大阪で再会したひかるさんも、雅治さんを私に導いてくれた親友U子とK子も、男女共同参画系の委員などを歴任した際に知り合った方々も、学校の関係者も・・・「子育て」で繋がったご縁ばかり。「制約」があったからこそ、その縛りを、生きづらさを共に味わったり、応援してもらえたからこそ、今の私があるとしたら、タイトルの通り「制約万歳」なのである。

「できない」からとあきらめずに、だからこそ「できること」を探すこと!そうするうちに、新しい自分が世界が広がっていくんだなぁ…若手ワーママの「問い」が、思いがけない振り返りに繋がった。このご縁にも感謝です。

 

ファミサポKさんと「乾杯」した日!一緒にビールを飲むのが、息子1歳の時からの「じぃじ」の夢!でした(2023年5月撮影)

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