あらためて「コミュニケーション」とは…

こんにちは!橋本恵子です。この4月から7月まで、大学生に「コミュニケーションの基本スキル」をお伝えする場に、立つことになりました。敬語、メールの書き方、議論、プレゼンテーションなど、様々な場面に応じた「コミュニケーション」を、週に1度、レクチャーと実践で学び合っていきます。

私の大学時代(もう、35年も前ですね💦💦)には、「コミュニケーション」を学ぶといった授業は、ありませんでした。在籍していたのが「芸術学部放送学科」で、やや特殊ではありましたが、多分、その当時は「コミュニケーション」を取り立てて授業で学ぶという認識は、なかったんじゃなかろうかと思います。

では、いつ「コミュニケーション」を学んだのか?と振り返れば、田舎の農家で、三世代同居の大家族で育った私。子どもの頃は、誰かが必ず家にいました。祖父の友だちのKさんは、6畳ちょっとの狭い居間のこたつの一角が指定席でした。バレーボールと野球が好きで、毎晩、テレビを見ているんです(笑)。6畳の部屋に、7人家族+Kさんです。忘れられない出来事があります。

まだ小学生になるかどうかの頃でした。あまりに狭い場所に人がひしめき合っているので移動が出来ず、いつもの場所に座っていたKさんの前を「ぴょん」と横切ったら、祖父に叱られた、叱られた(そりゃそうですよね、お客様の前をぴょーん、ですもの)。これが、私が初めて「コミュニケーション(マナー)」を学んだ記憶の第1号事案!あの日の衝撃以来、誰かの前を横切らなくてはならない時に、必ず「失礼します」と頭を下げるとか、出来たら、後ろを通るようになりました。そして、その都度、Kさんのこの事案を、懐かしく、恥ずかしく思い出すのです。

言い訳のようになりますが、叱られた記憶だけでもありません。我が家の繁忙期は、ちょうど今頃、春先で、山から畑を手伝いに来てくれる、農家のおばちゃんたちがいました。小学生の私の役割は、15時の休憩時間に合わせて、近所のスーパーでおやつの「パン」を買ってきて、お出しすることでした。アンパンやジャムパンを「美味しいね」「ありがとう」と言ってもらえたことが、とっても嬉しかった。他にも、近所のおじちゃんやおばちゃんも、もちろん顔見知りだから、悪いことをすれば叱られるし、ちょっと頑張るとほめてもらえた。年齢も役割も異なる人たちとの交流が、自然にあったことで、コミュニケーションを身につけられたんだろうなぁと、思います。感謝ですね。

そんな観点で我が家をのぞいてみると、私は大家族育ちですが、夫も息子(現在大学4年生)も、いわゆる「核家族育ち」です。それがもちろん、悪いわけではないのですが、コミュニケーションの機会が少ないのは確かなこと。さらには、情報だらけの今!「話す・聴く」だけにとどまらない、様々なメディアでの発信・受信機会も増えているので、意識してそのコツを学んだり、気づきを得ることで「コミュニケーションのアンテナ」を立てること、そして、錆びつかせないことは大事なのだろうなと思います。

さて、私。とあるイベントのプロデューサー的役割をいただき、参加者からの情報を集約する仕事に取り掛かり始めました。ところが、おもしろいくらい提出された文書・文面が、バラバラ!で、思わず笑ってしまいました。ある人は「無造作に撮った写真」、ある人は「丁寧に打ち直したワード」、記名もあったりなかったり、縦だったり、横だったり、自由すぎるんです。共有する相手のことを考えて、丁寧にしるしを付けてくれている方もいれば、どこから読めば?と、思わず首をかしげたくなるものも。

相手を意識できているかどうかは、細部に現れるものですね。

様々事情があると思うので、何が「正解」と言うこともないのですけれど、「私だったら、どうしていたかな?」と考える、いい機会になりました。こんな風に気づくことが出来るのも、あらためて「コミュニケーション」を、若い方々と学び始めたおかげです。

研修でもよく紹介するのですが(大学生たちにも、伝えました)

「コミュニケーションは筋トレのようなもので、鍛えれば鍛えるほど、身に着きます」

伝えることで、自分にも浸透していくから「ことば」って大事ですね。

新年度スタートして始まった「学びの旅」、存分に楽しんでます!

 

 

 

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