自分のことを誰かに話す時、あるいは書く時、主語は「私」だ。みーんな、そうだ。性別も国籍も、年齢も、考え方も、何もかも違ったとしても「私」は「私」で、世の中は「私」だらけである。
数年前、ある講座で出合ったこの考え方に、私は強く共感を覚えた。
「私」の表現は、もちろん様々だ。「俺」だったり「僕」だったり「I」だったり「あたし」だったり・・・まあ、そこんとこは色々あるんだけれど、世の中みーんな「私」だと思ったら、すべての人が自分と同じように大切な存在で、愛おしいなぁと思った。
先週参加した「あり方塾@東京」(大久保寛司さんの勉強会)で、石原ゆり奈さんのお話を聞くチャンスがあった。ラオスで障がい者支援をされていたり、映画をプロデユースしていたり、その活動領域も幅広く、存在しているだけでエネルギーが駄々洩れているような熱量抜群の方で、わざわざ上京したのも、生で!ゆり奈さんのエネルギーを感じたかったからというのも理由のひとつだった。そして、私はエネルギーだけでなく、ゆり奈さんから、ステキな「ことば」を教えてもらった。
「あなたは わたし」
イラストは、やはり勉強会にご参加の「なごみだデザイン」の、わだかよさんによるもの。ゆり奈さんのお話を聴いてイメージし描いたというこのイラストも「ゆり奈さんっぽいな」と、ものすごく納得感があるんだけれど(表現が拙すぎてすみません💦)、私は「ことば」の人なのでね。添えられた、このひとこと「あなたは わたし」に、ググっと来たのです。
沢山のエピソードは、後日、勉強会リポートとして更新することにして・・・なぜ、私がこの言葉に惹きつけられたかと言うと、冒頭示した「みーんな、わたし」という考えに近いから。そして、「あなたは わたし」ということにゆり奈さんが込めるメッセージの真ん中には「想像力をもちましょう」ということがあるからだ。
どこかの国の、誰かの暮らしを「あなたは わたし」だと思って想像してみること。
もちろん、誰も彼もをすべて支援することは出来ない。だけど、想像してみることで、確実に自分に近づいてくる。決して無関係ではないことに気づく。他人事ではなくなる。私たちは「想像すること」をサボっていないか?便利な世の中で、満たされすぎてしまって、誰かのことを想像し、思いを馳せたりすることを忘れていないか?
思えば、誰かと心を通わせるのに大切なのは、相手と自分とが同じ映像を描くこと。まさに「想像力」なのに…自分の胸に手を当てて「あなたは わたし」と、繰り返し、つぶやいて、沁みこませる。
ゆり奈さんは「想像」を「創造」にしている。それは、ラオスで障害のある方や女性たちが作る「布製品」や、長崎・広島・児童養護施設などを舞台にした「ドキュメンタリー映画」だったりする。彼女が「想像力」をフルに発揮して、目に見えないものを、見えるものにしてくれるから、それが私たちの「想像」の手がかりになったり、支援のきっかけになっている。
すっかりファンになってしまった(笑)
そして、私も、知ってしまった以上は!私のフィールドで、「想像力」を呼び起こし「表現」することの楽しさを体感できる場を創っていきたい。
人は人に磨かれる。
磨かれすぎて、時に「アチチ!」とか「イテテ!」なんてことも往々にしてあるのだけれど(笑)、一度きりの人生、磨いてもらってなんぼなんだろうな。
写真は、石原ゆり奈さん(左)と、私の「あり方」の師匠の一人、大久保寛司さん(右)
「あり方塾7期」石原ゆり奈さんの勉強会登壇時のリポートは↓↓
「あり方塾」第2回リポート
「あり方塾」第3回リポート
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