常葉大学コミュニケーション講座〜発表篇〜事前質問⑤「緊張のほぐし方は何かありますか。人前に立つと真っ白に」

もはや私の、コミュニケーショントレーニングとなっている、事前質問Q&A。地元・常葉大学の基礎教育センター主催で、4年前から担当している「コミュニケーション講座」の2回目(9/24開催)を前に、質問が続々、届いています。過去にも同様の質問をいただいていますが、最新の私で!答えてみますね。

 

Q:緊張のほぐしかたは何かありますか。 人前に立つと頭が真っ白になるのですが、どうしたら冷静に話せますか。

研修講師として、人前に立つことが仕事です・・・が、やっぱり、いまだに緊張はします。先日も、生涯学習センターでの講座で講師を務めましたが、始まるまでの間、早めに来た受講者さんとお話をしながら心を落ち着かせて、講義をスタートしました。

「私も緊張しますよ」というと、「噓でしょ、見えない」とは、よく言われます。これはひとえに「緊張」に慣れているからですかね。コミュニケーションも場数なら、緊張体験も場数。慣れが大事なんだと思います。

もちろん「緊張の度合い」は、その時々で濃淡がありますね。度合いが濃い=緊張感が高めの時は、準備が足りない時です。準備には大きく「身体」「心」「内容」の3つがあります。

一つ目は「身体」の準備です。事前からの体調管理は大事です。寝不足はダメですね。頭の回転スピードが上がりづらいですし、瞬発力や集中力に影響します。身体を整えておくことは普段から気を配っています。その上で、当日も、講演前には、屈伸や伸びをするなどして体をほぐしたり、前述したように、受講生とあらかじめ話すなどして、口の動きを滑らかにしておきます。

質問者さんも、あらかじめわかっている「場」であれば、身体を味方につけることから始めてみてはどうでしょう?

二つ目は「心」の準備です。出来るだけ「初めて」をなくすようにしています。例えば、行ったことのない場所であれば、写真を送ってもらったり、詳細を担当者に聞いておくこと、あるいは、事前に下見することもあります。話す場所、スライドの見える具合、ホワイトボードの位置など、当日、慌てることのないように、確認できることは、出来るだけしておきます。(難しい場合は、少し早めに会場入りして確認します)不安な要素は、出来るだけ取り払っておくということです。

そして、当日は「緊張しているなぁ」と、ちょっと離れたところから自分を観察してつぶやいたりします。私の場合は、そうすることで、緊張を味方につけることが出来ます。余程の時には、本番の冒頭で「緊張しています」と宣言することもあります。不思議なもので、本音で弱さを打ち明けることで、受講者との距離が近づくこともあります。

質問者さんも、場と状況にはよりますが「真っ白になってしまいました」という勇気(覚悟)を持てば、意外と、乗り越えられるかもしれませんよ。

三つ目は「内容」の準備です。スライドを何度も確認しながら、本番さながらに、実際に「声に出して」みます。受講者の気持ちになって、わかりづらさがないか、どんなエピソードならば、受け取りやすいか、様々な予測を立てながら声に出していきます。頭の中でわかっていても、声に出しておかないと、咄嗟に、言葉が出てこないことがあります。何度も何度も、話して確認して、ことばを身体に沁み込ませておくと、私は安心して場に立てます。

「緊張」については、今年度1回目の講座前にもお答えしたものがあります。

noteにまとめ記事をUPしていますので参考にご覧ください。

質問者さんのお悩みに、いずれかがヒットしたら嬉しいのですが・・・

 

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