こんばんは!橋本恵子です。今年も6月と9月にお招きいただく常葉大学草薙キャンパスでの「コミュニケーションのレッスン(全2回)」。5限の設定に関わらず、25人の学生さんが申し込み済みとのことで、ありがたいです。初回は「相談篇」ですが、申し込み時に届いた「質問」について、今日も、私なりに応じていきますね。
Q:話そうとする時、緊張してすぐ声が出ないのですが、どうしたらよいでしょうか?
いわゆる「緊張問題」については、前の問いでもお応えした通りで「緊張しない!」ではなく「緊張はするものだ」と前提を捉え直して、その上で「出来るだけリラックスするぞ」と思って臨むことをお勧めします。プロでも緊張はしますので、安心して!?緊張を楽しんでください。
さて、今回のお尋ねは「緊張して声が出ない」ということですね。この点についても、劇作家で演出家の鴻上尚史さんの著書にあったことから、お話しします。
緊張することを「あがる」と表現することがありますよね。この「あがる」とは、身体の重心が上がってしまい、バランスが悪くなっていると捉えてみてください。では、身体の重心はどこにあるかというと、おへそから指3本〜5本位下の「丹田」というところをイメージします。ヨガのことばだと「チャクラ」とも言われるようです。武道をたしなんでいる方であれば、聴いたことがあるかもしれません。
「重心」を「丹田」にして、その上で、声を「丹田」から出すような…声を丹田で支えるイメージを持ちます。まさに「ハラから声を出せ〜」って感じですね。のどは、空気が通るだけです。締め付けることなく、リラックス出来ているとよいでしょう。
のどだけでなく、身体も出来るだけ力を入れずに、リラックスしましょう。私は「ぶらぶら、ぴょんぴょん」と、手をぶらぶらして、軽く跳躍する運動を紹介することが多いです。「ぶらぶらぶらぶら、ぴょんぴょんぴょん」で、着地した感じが、身体に無駄な力が入っていない状態です。膝まで緩めるのがポイントですね。
身体も心も出来るだけリラックスして、丹田から声を出す。これが、お悩みをクリアするコツでしょうか。
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自意識が強くなると、コミュニケーションはどうしても内向きになります。ベクトルが自分を向いていしまうんですね。若い頃の私は、この「自意識」に本当に、振り回されました。「上手く読もう」「間違えずにやろう」「時間通りに話そう」など、どれも大事な心掛けではあるのですが、最も大事なのは、相手に「届けたい」という気持ちです。自意識が強くなればなるほど、相手へのベクトルは薄れます。「声」も同様ではないかと、私は思うのです。
心をひらいて、胸をひらいて、腹からまっすぐ相手にベクトルを向けて話せたら、いいですね。
コミュニケーションはトレーニングです。最初は上手くいかないと思いますが、場数を踏むことで、必ず、上手くいくようになります。一緒に、励みましょう!
当日、一緒に「ぶらぶら、ぴょんぴょん」楽しみましょうね。お待ちしています!

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