【御礼】「山根基世と旅する朗読・伊豆の踊子」

 

 

『心が動くと、伝えたくなる!』

「朗読」を通して「感じて→伝える」体験を子どもたちに味わってほしいと企画した「旅する朗読」。11月17日、11人の小中学生が物語の舞台・伊豆天城での朗読発表を行って無事に終了しました。※写真は小5のHちゃん。

この企画のそもそものきっかけは(子どもに限らず)「ことばに気持ちが感じられない」と思う場面が増えている、なぜだろう?と疑問を抱いたことでした。「ことば」を生業にしてきた者として自分に出来ることはないだろうか?と考えていた時に、20代から憧れていた山根基世さんに直接、学ぶ機会を得ました。

山根さんは、こう教えてくれました。

『朗読を通して人は、自分の気持ちを表現する力、相手の言葉を聞いてその心を理解する力を学ぶことが出来る。この2つの力によって、周囲の人々と良いコミュニケーションを持つことが出来、これこそが人生を切り拓く力になる』

この「ことば」を心に刻んで5年。ことあるごとに、想いを周囲に話す中で「ふじのくに子ども芸術大学」に相応しいのではと背中を押してくれたのは、ワーママサークルWin-Winプロジェクトで15年のお付き合いのTちゃんでした。

早速(ここから怒涛の無茶ぶりが始まる)山根さんと、天城の朗読仲間に協力をお願いしたところ、ともに「即」承諾してもらえて(ありがたいことです)企画書を作成してプレゼン!通過の知らせが届いたのは、なんと、退職前日。そこから、およそ半年間かけての開催となったわけです。

ちなみに「旅」と「朗読」を結びつけようと思ったのは、出口治明さんの「人生は、人・本・旅」という教えからです。(出口さんも私の人生の師匠のひとり!)

川端康成の歩いた道を実際に歩き、川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した宿を訪ねて、子どもたちが「旅」をしながら5感で「感じる」ことはきっと「朗読表現」に繋がる!!

・・・とはいえ、発表前に1時間以上歩いて、さらには旅館で話を聞くのはしんどいかなぁと、正直心配もありましたが・・・・

子どもたちは、私の想像以上に「旅」を楽しみ「朗読」に繋げてくれたんです。

「踊子はここを着物で歩いたんだよね」

「下駄はやばい」などなど

子どもたちならではの感性を発揮してくれただけでなく、ひとりで参加したお子さんたちもハイキングしながらすっかり仲良くなりました。

加えて、保護者の皆さんと運営サポートメンバーも打ち解けて、道々「子育て相談」が始まったりも。

川端の宿「湯本館」では、館主の土屋さんが子どもたちにわかりやすく、川端康成の様々なエピソードや「伊豆の踊子」の映画にまつわるお話などをしてくれました。

2日間のプログラムの初日は「座学」でした。声の出し方から、朗読の基本のキ、そして「伊豆の踊子」徹底理解に個別指導(録音つき)と盛りだくさんでしたが、みんな、よくついてきてくれました。

そして、わずかな練習期間なのに練習の成果が確実に発表に出ていて、ここでもまた、私の涙腺崩壊寸前〜

発表後は、山根さんからひとりひとりに、講評としてことばが送られました。真剣に耳を傾ける姿もまた頼もしかったです。

長い長い報告・・・終わらない(笑)

結局のところ、最初に戻って「感じると、伝えたくなる」ってことですね。

東京方面から運営サポートに来てくれた指導者仲間たち。天城図書館チームに、Win-Winメンバーたち。

さらには、集客や広報に協力してくださった皆様に心から御礼申し上げます。

そして「あなたの新たなスタートに」と企画段階から私の無茶ぶりに、答え続けてくれた師匠・山根基世さんに、感謝です。

子どもたちが「大御所」とか「師匠」とか、果ては「老人!!」(←山根さんが自虐的に仰った)と、遠慮なく山根さんに声をかけてまとわりついている姿が、なんとも微笑ましく、、、

全員の写真は公開許可が取れましたらUPしますね。

興奮しすぎの長文に、お付き合いありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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