【プチMBA~交渉学~】

「交渉」というと、まず、どんな状況や場面が浮かびますか?

私のような警察小説やドラマが好きだと、ユースケサンタマリアが浮かんだり!?

会社員時代、特に管理職になってから様々な交渉に身を置いてきました。アナウンス室長時代は、衣装会社や研修会社との金額交渉という社外の取引先との懐を探り合うようなものから、人気アナにオファーが集中した際の社内交渉、子会社に出向してからは、主に本社との業務上のやりとりなど小さなものから大きなものまで、日々、交渉を重ねていたイメージです。5月からスタートしたオンライン学習「プチMBA」、今日は「交渉学 基礎」でした。

講師の小早川さんも、今の時代「Win-Win交渉術」が必要だといいます。流動性の高い多様化社会で、そもそも前提が違うから対立が起こりやすいということがその背景にあり、さらに!まだまだ社会的マイノリティな立場にある女性には重要なことだと。確かにそうだなぁと思いながら、私自身の「交渉」を振り返ってみました。

私の中では「交渉」する際のイメージは常に「Win-Win」です。(どんなに苦手な相手でも)相手の頭の中を想像して、相手の得たいものを必死に探して、そこを満足させるということを心掛けています。もちろん、若い頃から、上手にできたわけではありません。たくさんの失敗を繰り返し、落とし穴に落ちるたびにビジネス書などをめくりながら、時には返り血をどばーっと浴びる程の衝撃を受けながら、そうありたいと思ってきました。その結果、少しは「マシ」になったとも思います。

一方で、交渉相手は私をどう見ていたかというと、残念ながら「あいつ、怖い」とか「強い」「厳しい」というイメージ(後味)を残していたような気もします。「交渉してきます」と上司に告げると「お手柔らかにね」とか「隙は残してあげて」などと助言されたこともありました。「元キャスターだけに活舌が(無駄に)いいからかなぁ」と、人知れず、ちょっと甘えた声などを練習したこともありました。

学んだことを、全部、ここに書いていたらキリがありませんが、今日の講義で最も印象に残ったのは交渉とは「理解する」学問ではなく「実践する」学問だということ。知る→やってみる→わかる→できる→している・・・という域に達するまで、実践して身に着けていこうと思います。そしてもうひとつ、学び合いの中で気づいたのは、自分の交渉の癖を知ることの大事さ。

・もめ事や争いごとを避けることを無意識に優先していないか?

・対話を重視するばかりに、相手にばかり意識がいって自分の掘り下げをさぼっていないか?

・理屈に偏りすぎて、交渉相手の真のニーズ(欲求)を見誤っていないか?

・喋りがハキハキしすぎて、押しが強い印象を与える・・・ってのも言ってみれば「癖」

これらを、客観的に俯瞰で見ながらしっかり押さえてから、交渉に臨もう!

残念ながら、会社での交渉のチャンスはもう巡ってこないので、家庭での交渉・・・そうだなぁ「扇風機」購入交渉してみよう。倹約夫との交渉。ハードかな?

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