昨日は「しゃべらせちゃう人」がテーマだったが、今日は「しゃべる人」。会社員だったころは、私の正体(20年近く前にアナウンサーだったこと)を、社内のほとんどの人が知っていたから、特別な説明もいらなかったけれど、独立してからは、いちいち説明が必要だ。これに、まだ慣れない。
だいたい、私。活舌がものすごくいいし、声も悪くない。だから、ちょっと人前で話すと「ん?何者?」という空気を感じる。でも、自分からはなかなか「元アナウンサーです」とは言い出しにくい。というのもアナウンサーだったのはかなり昔々のことだし、それに、勇気を出して「元々アナウンサーだったんです」といった後の「え?(まじか?)」という正直すぎる反応も苦手だ。昔はね、喋りが上手ならアナウンサーになれたんだよね。自虐的にそんな風に付け加えることもある。
そんな中今日は、仕事でお世話になっている方が繋いでくれた方と名刺交換した際に「ああ、この方がおしゃべりが上手な方なんですね」と言われた。研修講師やファシリテーションの勉強でも「立ち位置が大事」とか「俯瞰で自分を眺めよう」なんて言ってるけど、外から見た私は「おしゃべり上手」なのねぇ。確かに、確かに。納得したり、ちょっと可笑しかったり。
私が中学生の頃から目指していたアナウンサーとは「しゃべりが上手であること」が条件だったわ、っていうか、それ以上でもそれ以下でもなかった。社会環境の変化で世の中から消える職業も、生まれる職業も多種あるけど、「アナウンサー」っていう職業も、時代に翻弄され「アナウンサー」って聞いてイメージするものは、この30年で随分変わったんだよね。
で、私が退職後取り組んでいるのは、その「本質」の部分。今だからこそ「きちんとしゃべることが出来る大人」を増やしたいんだよね。発声や発音ってことだけじゃなくて「心を動かすことばを持っている大人」に増えてほしい。だって、子どもたちはその「ことば」を聞いて育つんだもの。
せっかく「おしゃべり上手」なキャリアを活かして!色々展開していきたいんだよな。知り合いからは、会社帰りの「話し方レッスン」に興味があるという話も。どうぞ皆さん、リクエスト、じゃんじゃんお寄せください。今のうちですよ〜急がないとそのうち全国区になっちゃうからね(笑)
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表現することが楽しくなる!
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