ななめ45度の人脈

「肌がガサガサよ。時間あるならお手入れしていって」

久しぶりに行きつけのコスメ店を訪ねたら、マネージャーに店の奥のエステスペースに半ば無理やり!座らされた。スチームを肌に当てながら丁寧に化粧を落とし、マッサージの後、新作の化粧水を手のひらで丁寧に肌に浸透させていく・・・「女なんだから、きれいでいなくちゃ」。大ベテランのマネージャーは、いつだって私のことをよく観て、彼女らしいアドバイスを授けてくれる。私のメンターの一人だ。

会社員時代から、つとめて社外にメンターを求めてきた。社内では、権限が増えれば増えるほど、話せないことも多くなる。管理職になればなおさらだ。だからって、何でもかんでも社外で喋れってことではもちろんない。フェアに話を聞いてくれる人が主戦場の外に数人いるってことが、自分の軸を確認するためにも重要なんだと思っている。

コスメ店のマネージャーとは20年近いお付き合いなので、「ツーといえばカー」的に!?言葉のキャッチボールが楽しめる。「買わなくてもいいから寄ってよね」とまで言ってくれる。私が退職するかどうかで悩んでいた時には、化粧品メーカーから転職した際の武勇伝も話してくれた。母親でもなく、姉でもなく、私から見たら「ななめ45度位上」で見守ってくれている頼れる先輩だ。

思えば私には「ななめ45度位上」に位置する先輩と、「ななめ45度位下」に位置する若手ちゃんが多い。「気配り好きのおせっかいさん」なので、先輩からしたら「気が利く後輩」だし、若手からみたら「おせっかいな先輩」なのだろう。バーチャル同期から見たら、どうかな?「考えるより先に動き出す困ったちゃん」かな(笑)

「ななめ45度位」のネットワーク、ありますか?私自身は退職して4か月近くになるけれど、実のところ、元の会社の同僚(個人的な友人数人は別よ)に、こちらから連絡取ったことってほぼないし、あちらからも連絡はない。ちょっと寂しい気もするけど、そんなものだ。定年後、急に友達がいなくなるおやじさんの気持ちもわからんでもないなぁ。ま、だからこそ、早いうちから会社という小さなフィールドに必要以上にとらわれることなく「ななめ45度」の人脈をつくることをおすすめする。

肌のきめも整い、明日は後輩ちゃんからの声掛けで「コミュニケーション講座」にお招きいただいている。天気がちょっと心配だけど、新メニュー・新ワークを携えていざ!!

 

 

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