昨年に続いて、今年も「静岡県高等学校ビブリオバトル」の司会を担当することになり、今日はリアル打ち合わせに出向いてきました。
「知的書評合戦」とも呼ばれる「ビブリオバトル」は、参加者同士で本の紹介をしあって、最も読みたいと思う本を集まった人の投票で決めるというもので、高校生の大会は今年で6回目です。
ご縁が繋がって、昨年、初めて司会をしましたが、高校生たちの熱弁ぶりと、多様な本のセレクトにワクワクし通しでした。
あのワクワクを今年も味わえる!のは、とっても楽しみなのですが、にっくきコロナの影響で、開催は決まっているものの「一般観覧はなし!」ということが、あらかじめ決まっているとのこと。
残念ですが仕方がないですね。
それでも、静岡県の動画チャンネルで、一部の発表は見られるように関係者が準備しているので、また、開催後、こちらで案内します。
語彙を増やすのには、やっぱり「読書」が一番!
高校生だからといって、高尚な文学作品を読まなくてはならないってことはなく、 ライトノベルでも、ホラーでも、古典でも、ミステリーでも、興味があるものなら、何でもいいと私は思っています。(漫画だってOK)
文字を見て、ストーリーを追っかけて、心を動かすことが大切です。
かくいう私も、高校生の時の読書感想文は「天国に一番近い島」を読んで書きました。感想文という名の「作文」で、内容は「私にとっての天国で一番近い島=部活」の話一辺倒。周囲の同級生たちは「路傍の石」とか「車輪の下」などを題材にしていたのに、私らしいといえば、全く私らしく(笑)
それでも、当時の国語科の先生が面白がってくれて(多分、私の自己開示っぷりが高校生にしては珍しかったのではないかな?)、「角川文庫賞」なる賞を頂きました。
その後「天国に一番近い島」が角川文庫から出ていることを知り苦笑した記憶があります。
夏休み、読書感想文が苦手というお子さんをお持ちの皆様。
無理やり、読みたくもない本を読ませることはありません。
「面白い」とお子さんが思った本を契機に、自分のことを書けばいいのです。
「もし、この物語の主人公だったらどうする?」
「一番、心が動いた場面はどこ?」(嬉しい、悲しい、怒り、ワクワクなど)
高学年だったら「作者は何を伝えたかったのかな?」なんて質問も、良いかもしれませんね。
何なら「鬼滅の刃」だって、私はOKかと思いますがどうでしょう?
心揺さぶられる体験を、本で、してくれたらいいなぁと思っています。
「ビブリオバトル」は、高校生たちのそんな「熱」をギュッと凝縮したプレゼンに、感動するんですよね。もちろん、情報としても面白いのですが。
リピートといえば、この夏も「読書感想文講座」を富士のワーママたちが開催してくれることになりました。
子どもたちの「ことば」に関われることは、本当に、楽しいですね。
こちらも続いています。「朗読マラソン」。「本」も登場しますよ。