制約さん「ありがとう」、そして「さようなら」!?

アメリカのテレビ局で、気象予報士の男性が、コロナウィルス対策のため自宅から番組に出演中、幼い娘2人が画面に登場。男性は頭を抱えたそうですが、同じ環境で仕事をしている視聴者から好意的な反響が寄せられたというニュースを、今朝の新聞に見つけました。

いやぁ、世の中が劇的に変わったなぁと、ひとり感慨深く思います。

私のこれまでのキャリアで最大の転機は、子どもを授かったことでした。夫婦ともに実家が遠かったことや、子育てしながら働いている女性が少ない職場だったこともあり(私が2例目)、妊娠を機に、やりがいを感じていた報道現場を離れることになったのです。

子どもを授かって幸せなはずが、突然の異動。さらに育休復帰後はルーティンのデスクワークになったこともあり、思考がどんどんネガティブになっていきました。子どもがいるという「制約」を持つ社員がまだまだ珍しかったこともあり、職場でも、どう扱っていいのかわからなかったのでしょう。任される仕事の内容や量にも、不満を抱くようになり、愚痴や文句が日に日に増えていきました。

そんな中、私は、もともと「じっとしていられないお節介気質」ということもあり、社内がダメなら「社外」で「社会」で役に立つようになりたい!と思うようになりました。

ワーママサークルを立ち上げたり、様々な講演会や交流会に参加してネットーワークを広げたり、コーチングを学んだり・・・ブログを始めたのもこの頃で、あれから15年「ほぼ毎日、書き綴る」という習慣も出来ました。

今年の春以降、コロナに関する様々な働き方の「制約」や「制限」「変化」に、戸惑っている方が多いと聞きます。私はすでに会社勤めからは卒業していますが、今回のコロナの影響は、研修講師として少なからず受けました。それでも、比較的スムーズに「リアル」から「オンライン」にシフトチェンジが出来たのは、「制約」を乗り越えた社外での体験のおかげなのかもしれません。

一方で、社内では「制約」があることを、隠すというか、ある種の後ろめたさのようなものを抱えていた気がします。特に、子どもが小さい頃は、子どものことを会社で努めて話さないようにしていました。弱みを見せてはいけない!と、無意識に感じていたのかもしれません。(子どもの成長にともなって、この意識は薄れていきましたが・・・)

それが、冒頭の気象予報士さんのエピソードですよ!!

「制約」がある働き方を、認め合える環境が出来つつあるということです。

コロナウィルスがもたらしたことは、厳しく辛いことも多いです。それでも、ずっと滞っていたことを、一気に変えていくという面も持ち合わせています。

「制約」によって鍛えられ学んだことに感謝しつつ、「制約」を受け入れられない環境や社会構造にさよならできたら、もっともっと生きやすくなる人が増えるんじゃないかと思うのです。

制約さん、さようなら~~~

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