年に一度の「人間ドック」でした。コロナで増量している以外は、特に心配事もなく、健康な体を授けてくれた両親に感謝です。
さて、健診センターでは、様々なメニュー(受付から始まって、採血・視力・・・などなど)を順に行っていきますが、それぞれの場所で看護師さんなどスタッフが、健診に関する説明をしてくれます。
その説明の仕方=話し方に、いちいち「耳をピーン」と立ててしまうのが私のクセといいますか、習性なんですね。
分析魔なんです(苦笑)
「このスタッフは、感じがいいなぁ」と思うと、なぜ、好印象なのかを分析します。
声の大きさが適切だから?それとも高さ?相手との距離感?姿勢?話のリズム?
そして、そういうスタッフさんには、質問や確認がためらわずに出来ます。おせっかいおばさんである私は(状況にもよりますが)、ついつい話しかけてしまうこともあります。
そして「このスタッフは、感じが悪いなぁ」と思った時も同じように分析します。いや、さすがの私でも!その原因分析結果を相手に伝えることはありませんよ。ただ、もったいないなぁと思うのです。
今日の一番の「もったいないさん」は「マニュアルを読んじゃうさん」でした。
30代前半くらいの女性でしたが、声もよく通るし、受診者への対応も丁寧で、狭いスペースでもきちんと受診者を優先してふるまえていました。個々の説明に間違いもありません。
ただ・・・説明文を読んでしまうんです。そしてこの読み上げが始まると、途端に、気もちが言葉に入らなくなって(棒読みっぽく)、しかも、説明の文量が多いから、それまでの丁寧な対応はどこへやら。受診者である私たちはそっちのけな空気になるんです。
ああ、もったいない~
それまで、しっかり双方向で会話できていたのに、急に一方通行!
「正しく読む」=「正しく伝える」ではないし
「正しく伝える」=「わかりやすく伝わる」でもないんです。
まず、大事なのは「相手をよく観察すること」。そして、相手に必要な情報を選んで届けること。今日のような医療現場など、場合によってはリスク管理の面で、あらかじめ細かな説明をしなくてはならないこともあるでしょう。でも、その場合でも、先ずはしっかり、相手を観て、そして伝えるという心持ちでいたいものです。
流暢に間違いなく読み上げても、伝わってなければ、意味がないですからね。
私が管理職だったら、別室に呼んで「もったいないよ〜」ってプチ指導しちゃうかも。
ちょっと意識を変えて、話し方に工夫するだけで、もっともっと良くなるのに。
「声」と「話し方」、学んでほしいなぁ。
さて、朗読マラソンは今日も続きます。
今日からは木村研さんの3部作です。木村さんご自身が鳥取県で緊急入院した経験から創作されたお話しのようです。ちょうど1年前、鳥取に行ったので「大山」の山並みを思い出しながら読みました。
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