「話すのが苦手」なんて、もったいない

先日、とある宴席でお会いした方に、元々アナウンサーからキャリアをスタートしたことをお伝えしたら「私、話すことが苦手なんですよね〜」と仰るので、おせっかいに火が点いてしまい…「どんなところが難しいと感じるんですか?」とついついカウンセリングを始めてしまいました。話しているうちに、私自身も色々とわかってきたことがあって、FACEBOOKになぐり書いたところ、珍しく反響もあって、ならばこちらにもしっかり書いておくかと、思ったわけです。

話し方を含めて、コミュニケーションはトレーニングだと思っているので、その観点から言うと、まずは「何が苦手なのか」分解して考えてみることです。そうすると、自分はどこから取り組んだらいいのか、トレーニングの糸口が見えてくるのではないかと思います。

話し方なのか、話の内容(構成・組み立て・語彙)なのか、声の出し方なのか、思い当たることはありますか?

さらに「人前で話す」と言うことが加わると、緊張との付き合い方なのか、場の読み方なのか、巻きこみ方なのか?

「話すのが苦手」とざっくりした状態で悶々としていても、実のところ、あまり進化は期待できません。そして、コミュニケーションには相手がいますから、状況によって必要な要素も変わってくるし、どれかひとつを徹底的に鍛えてもそれでよいかといえば、そうではないわけです。

例えば「話し方」が課題だとしたら、様々なスキルを知ることから始まって、実際にそれを使ってみて(朗読などで)身に着けていくことが必要だろうし、話の内容や語彙に課題があるならば、私は、読むことや書くことを勧めます。自分の中に「ことば」をもってないのに、伝わるように喋ろうなんてのはそもそも無理だし、お茶も出がらしばかりじゃ、やっぱりよろしくないといいますか、味気ないですしね。

あ、「書く」「読む」が苦手な方は、ほんの一行からでOKです。私がおススメなのは(ポジティブ心理学の学びもプラスして)、日記帳やスケジュール帳に、今日よかったこと、嬉しかったことを、メモすること。最初は1つからでよいのですが、出来たら、徐々に増やしていけると望ましいですね。1日3つの良いことを書くと、幸福度もUPしますから。

それにしても「伝わらないこと」にもがき苦しんだアナウンサー時代の「反省ノート」が、今になって活きるとは!人生ってオモシロイですね。滑舌も、発声も、とにかく練習を重ねたのに、どうしても「伝わらなかった」ダメアナだった私が、気づいたこと。それは「正しく時間通りにしゃべったからと言って、相手に伝わるわけではない」ということです。

私が、今、お伝えしたいのは『何より一番忘れてはいけないのは、伝えたいという「気持ち」であり「あり方」』だということです。これが見えていないとね。どんなに流ちょうなしゃべりが出来ても、やっぱり迷子になってしまうのではないかと思います。

必要な方がいれば、分解してコーチングできます(笑)

話すことって、一番大事なのに、学校ではほとんど教わらないですもんね。必要な方はぜひ、お問い合わせくださいませ。

関連記事

  1. 話す前に考えていることは何か?

  2. 「追いかけている?」「追われている?」

  3. 「先生」って呼ばないで!

  4. どんな「ことば」に囲まれたいですか?

  5. 【大学生からの質問:話す時の表情、緊張、場の理解度について

  6. 「ことばの反射神経」のよい人

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA