こんばんは!橋本恵子です。会社員時代、47歳で技術系のグループ会社に部長として出向になった時、心に誓ったことがあります。
それは「雑談王に、俺はなる!」
そう、あの有名なヒーローの決め台詞を模したものです。ふざけたわけじゃないです。極マジメに考えました。というのも、技術という門外漢の部署の管理職になるにあたって、私が唯一出来ること…それが「雑談」だったからです。仕事も満足に出来ない上に、管理職だなんて…信頼してもらえるはずがない。だとしたら、自分に出来るのは、明るい職場になるように、メンバーひとりひとりのことを、ちゃんと知って関係性を築くくらいしか出来ない!と思ったのです。※ちなみにもうひとつ!「毎朝、倉庫のカギをあける」というミッションも自分に課しました。こちらも、そのくらいしか出来ないと思ったからです。
朝は一番に出社していたので、出社してくるメンバーを、ひとりずつ見つけては「最近、どう?」「お休みは何してるの?」「最近、凝っていることってある?」などなど、とにかく話しかける。最初は苦戦することもあったのだけど、月に一度の部会でも、オモシロワークを積み重ねることで、それぞれの趣味やこだわりを知ることで、徐々に雑談を重ねられるようになっていきました。
データを積み上げる、間違いの許されないチーム仕事だったので「危ないな」と思った時に、お互いが「大丈夫?」と声をかけることが出来ないと、大きな事故につながりかねません。思えば、日頃から「雑談」でコミュニケーションを取ることで、大きなトラブルを、ある程度、防ぐことが出来たと思います。それに、何より離職が減りました。育児休業明けの社員が続々帰ってくる状況でしたが、戻るメンバーも、、迎えるメンバーも、思いは色々あったと思うけれど、パートナーの転勤でひとり離職者があったほかは、辞める方はいませんでした。ポジティブ心理学を学んだ今は「関係性」の大切さが、何より大事だというのは「知識」としても知っていますが、あの当時は…勘で!やっていたんですかね。ロケ現場や生放送の修羅場でも、雰囲気をよくするために、沢山の失敗をしながら積み重ねた経験があったから、自然と、そのような「勘」も磨かれていたのかもしれません。
そんな私。会社を卒業して3年目(今から3年前)に「地域と学校を繋ぐ 統括的地域学校活動推進員」という役割を静岡市教育委員会から委嘱されました。息子が在籍していた中学校で、読み語りボランティアをしたり、評価委員を務めていたので推薦されたのです。静岡市の小中一貫コミュニティスクール構想の中で生まれた役割ですが、「地域代表」であること以外に、特段の決まりもなく、実の所、何から手を付けていいのかもわからないまま、学校前の横断歩道で交通指導や挨拶活動をしたり、広報紙を発行してみたり、頼まれごとに答えたりしてきました。
「私に何が出来るんだろう?」と迷いながらも、今年度も昨年に続いて、地域の公民館の「作品展」に、児童生徒の作品も一緒に展示してもらうことになり、今日は、公民館と2園3校(2つのこども園、2つの小学校、ひとつの中学校)に、御用聞きさながら、承諾と調整のために、それぞれを訪ねました。活動も3年目で、正念場だと思っているので、少々足取りも重かったのですが…毎朝、横断歩道に立っていることや、夏の研修でお目にかかったこともあってか、行く先々で、驚くほどに「雑談」が、弾む、はずむ。何なんだ?これは・・・というくらい、あっちの話、こっちの話、保育の信念から、プライベートの推しの話まで(笑)
私、もしかして地域の「雑談王」?と勘違いするくらい(笑)でした。
いや、勘違いじゃなく!!もしかしたら、やっとやっと、少し関係性が出来てきたのかもしれません。
わずか50人の企業と、ひとつの中学校区では、コミュニティのあり方も、目的も、もちろん規模だって全く違うけれど、だけど、構成しているのは「人」だから、やっぱり最初の一歩は「関係性」であって、それを築くのには「雑談王」になるしかないのかもしれない。
はぁ〜気づくのが遅いですかね(笑)
本業(研修講師業)もあるので、効率は大切に!生産性は高く!(今日は久しぶりにワークライフバランスについて学んだしね)地域の「雑談王道」を、あらためて邁進しようと思ったのでした。
「つながり」が幸せの必須条件だとしたら、「雑談王」って「ことばで繋ぐ人」でもありますしね。
そんな風に自分をもう一度、奮い立たせて、地域活動にも取り組んでいきます!
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