今年は、生涯学習センターにお招きいただくことが多く、広く市民の皆さんと「コミュニケーション」について、登壇しながら、ともに考える機会を数多く頂けました。「コミュニケーション」を要素分解して「聴く」「話す」「問う」「対話する」…など、各館の担当者さんの要望や地域の特性に沿って、問いや仕掛けを工夫しながら、様々なチャレンジが叶いました。
そして、今年、最終の登壇となったのも、静岡市葵生涯学習センターでの「仕事に活かす対話力」。インターンの学生さんから、地域で活動する70代の男性女性含め、多様な皆様が、受講してくださいました。
私の講座は、何より「実践」と「体感」を大事にしています。「対話」について、要点をレクチャーした後は、グループに分かれて、提示した「お題」に沿って、たっぷり「対話」を楽しんでもらいます。皆さん、おひとりで参加の方ばかりで、当然、グループメンバーも「初めまして」どうしです。そこで「対話の時間」を、15分も取るのです。今日も私が「はい、じゃあ、15分対話しましょう」と伝えると、リアクションの素晴らしい方が「えええええ長いよ〜」と声を上げましたが…そこは「練習」。「気まずさや、息詰まる感じも含めて、楽しんでくださね〜」と放り投げました。
それでも、不思議なもので、グループワークになると、自然に誰かがリードを取り始めます。口火を切ってくれる方は、本当にありがたいですね。また、ファシリテーションが得意な方は、ゆったりした表情で、頷きや傾聴で、相手が話しやすい工夫をしてくれます。
15分!終わってみると「ちょうどよかった」と言う方が多くて、今日も、ほっと安心しました。
対話の後は、チェックリストに沿って自分の「対話力」を確認します。そして、そこからの気づきを、「突撃インタビュー」で会場にシェアしていきます。「何が対話を弾ませたのか」「どんな言葉が、対話を促すのか」や「対話したことで得たもの、感じたこと」などを言語化してもらいます。
「興味を持って聴いてくれるから、話しやすかった」「すべて肯定してくれる雰囲気だった」「リードしてくれる人がいて安心だった」など、今日もそれぞれのグループの特長に応じて、様々な声が聴かれました。
私がただ「知識」や「情報」を並べて説明するのではなく、こうして、「突撃インタビュー」することで、参加者同士が、ふと感じたままに気持ちを「ことば」にしてくれることを重視するようになったのは、この数年です。実はこの「突撃インタビュー方式」。最初は、ちょっと怖さもありました。何が出てくるかわからないからです。
でも「場づくり」について、多くの方からの学びを頂きながら、場数を踏ませてもらう中で「参加者を信じて、参加者に学びを委ねる」ことで、「私と受講生の関係性が」明らかに良い方向に変わることを経験して、こうして実践するようになりました。100点満点には、まだ遠いですけど、この距離感が、今の私には「わくわくとドキドキ」のバランスが取れて、とても心地よいのです。そしてありがたいことに、参加者の満足度も高くなりました。
今年最後の登壇でも、突撃インタビューで学びを深められて、ついでにアンケートの満足度も高く、ホッとしました。
まだ、確定ではありませんが、来年度もより多くの「市民講座」で「コミュニケーション」を学び合う機会を頂けそうです。
より有意義な学び場になるように、私も学び続けます!
ご参加の皆さま、ありがとうございます。主催のIさん、Oさんの素晴らしいフォローにも助けてもらえました。
来年も、楽しい学び場で、お会いできますように!!!!!
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